天眞正自源流兵法とは
天眞正自源流兵法は、居合術・剣術・長刀術・槍術を網羅する総合武術です。この流派は、「天眞正自源流兵法」は室町時代中期の永正5年、新當流(のち天真正伝香取神道流) の飯笹長威斎に師事した源義光嫡孫の小瀬与左衛門尉長宗(のち瀬戸口備前守政基)により、創始されました。 小瀬与左衛門尉長宗は、十二の秘太刀を編纂して尊形と名付け、「无空之位」を開悟して、天眞正自源流兵法の礎を築きました。
この伝統的な武術は、日本の剣法の精髄を体現しており、居合術と剣術を中心に、長刀術や槍術も含まれています。自源流の教えは、一刀で敵を両断する精神を重視し、技術だけでなく心法と調和した修行を通じて、武士の風格を追求しています。
天眞正自源流兵法は、日本伝統の武術の一環であり、スポーツではなく、心身の調和と技術の向上を追求する道として受け継がれています。
兵法相伝書
天眞正自源流兵法の正統継承は、師範家(宗家)の『胤傳』を以って是を行います。
『胤傳』とは、師範家に傳承されてきた『流儀の史記・相傳書・階級目録秘録』の【原書】と『開祖・瀬戸口備前守政基伝承刀剣一振り』で、古来より『胤傳』無き流派は、流派ではなく、流派を騙るものとして厳格に区別されてきた流史があります。『胤傳』は、公開するものではなく『継承の根拠』となるべきものであり、師範家にとっての至宝です。
継承根拠
- 正統な流派の継承は、師範家(宗家)の『胤傳』を基準として行われます。
- 『胤傳』とは、師範家に代々伝えられてきた以下の要素を含みます:
- 流儀の史記・相伝書・階級目録秘録の原典。
- 開祖・瀬戸口備前守政基から伝えられた刀剣一振り。
- 歴史的に、『胤傳』がない流派は正当な流派とは見なされず、厳格に区別されてきました。
胤傳の意義
- 『胤傳』は公開されるものではなく、流派の継承の根拠となる重要な文書です。
- 師範家にとっては至宝であり、伝承の正統性を保つための貴重な証拠です。
傳承寶印
天眞正自源流兵法の師範家(宗家)に伝承される特別な印章です。
- 宗家制度が廃止された後、全ての継承物は御流儀評議委員会に引き継がれました。
- 令和4年以降、御流儀一門會の正式な相伝書巻、段位証書、称号証書、任命証書、その他証書には、傳承寶印が捺印されます。
この傳承寶印は、天眞正自源流兵法の最高峰である胤傳の根拠となる証です。御流儀の開祖である瀬戸口備前守政基公と、師範家継承の三祖傳と共に、正統な嫡流家に受け継がれてきました。この印章は、伝承の重要な証として、天眞正自源流の武道の継承を支えています。
このように、『胤傳』は天眞正自源流兵法の伝承において重要な役割を果たしています。
相傳書【根源譚】
武道の流派において非常に重要な文書です。この書は、流派の伝承経緯を詳しく解説し、創始者の経歴や流派の根源について記されています。【根源譚】は、流派の成立に至る歴史的背景や伝承の核心部分を示すものであり、流派継承において最も重要な要素です。