日ノ本文化財団(ひのもとぶんかざいだん)は、日本の伝統文化に携わる職人の支援と日本の伝統文化の未来を創ることを使命に活動している財団です。
その中で日ノ本交流会は日本の伝統文化に携わる職人やアーティストと交流できる場になっているとのことです。
私が御世話になっている長野県在住の刀鍛冶の根津啓さん(刀工名、秀平)とその奥さんの関係でこの前日ノ本交流会に参加して来ました。
会場は東京都文京区の根津神社の中でした。根津神社は境内の面積も広く、社も立派でした。祭神はスサノオだそうです。宗像三女神はスサノオの剣から生まれた三柱の女神たちで、その中の一人は瀬織津姫と同神だとする説もありますよね。境内の気配も個人的に良かったと感じました。
日ノ本交流会の会場になったのは、境内の中にあった離れのような建物でした。
今回の交流会では、根津さんが造った三尺超えの長さの両刃剣を手に取って見せて貰いました。
手に持つと下丹田にエネルギーが落ちたので、とても良い剣でした。不思議ですが、刀も陶芸品の土器や茶碗なども、造り手が造っているときに腰が浮ついていると造られた物体のエネルギーが整っておらず、持った人間のエネルギーを下腹部から肩の辺りまで浮つかせます。浮ついていると下腹部が安定せずに横隔膜が硬くなり肩肘が張って首肩がコリます。
首筋が硬くなったり肩が凝るというのは、胸、背中、顔、頭、腹などの筋肉が縮んで首肩の筋肉を引っ張るという状態ですが、筋肉が縮んでその状態のままであるというのは、経絡的に言うとその箇所の氣(エネルギー)が虚(きょ)の状態であるということです。
要するにエネルギー不足によって筋肉の細胞が緩めない状態であるので、不足しているエネルギーを補填すれば良い訳です。東洋医学的には虚(きょ)の状態に対しておこなう対処を補(ほ)と言いますが、エネルギーが整った物体に物理的に触れるということだけでも、理論上この補(ほ)になり得ます。次回はこのことについて詳しく記載します。