法形(ほうけい)

天眞正自源流兵法は、法形(ほうけい)と呼ばれる形を学ぶことから始まります。法形には、次の種類の形があります。

目次

居合術の形

敵を仮想して、一人で形の稽古を行います。流儀においては、これを『抜之法形(ぬきのほうけい)』と言い、天眞正自源流兵法の剣法全般における中心技術として捉えております。
精神を集中して仮想敵に向かう事により、精神力が育成されます。

居合術/抜之法形(ぬきのほうけい)

抜之法形(ぬきのほうけい)とは、今日居合として、各流派に伝承される形(かた)の事であり、自源流においては、これを(ぬきのほうけい)として伝授しており、抜くと同時に仮想敵を斬撃する(居合形)を云います。
天眞正自源流兵法の居合術は、准免許27法形、免許18法形、皆伝11法形、秘録相伝9法形、无空之傳之法形、があります。

准免許

燕飛、天地、祓車一文字、電光、曇耀、木葉隠、舞風、龍尾、風捨、猿廻、盾複、天狗撃、乱曲、木葉乱、風龍、龍尾複、流星、乱虹、巻衣、明車、蜻蛉、起仏、人影還、蜉蝣、飛乱、雷、光乱、

免 許

疾風、花吹雪、霞上、磯波、如風、雪崩、蜻蛉斬、晴嵐、水車、月光、松風、龍尾隠、風車、柳還、円流、燕飛還、陰破、電光還、

皆 伝

巴還、面影、蜻蛉舞、蜻蛉乱、蜻蛉複、天狗舞、木葉舞、臥牙、陵隗、舞燕、舞光

剣術組太刀の形/居合術組太刀の形

懸待(けんたい)の理業と言われる剣術組太刀の形を二人ひと組で学びます。

居合術(抜くと同時に技を発揮する)の組太刀の事で、これも二人ひと組で実践して学びます。剣術の組太刀より、より高度な技術が含まれていますので、精密さが要求されます。

懸待(けんたい)/組太刀之法形(くみたちのほうけい)

組太刀之法形(くみたちのほうけい)とは、二人ひと組で実践する(形)の事です。
懸(かかり)と待(まち)の二人ひと組で行い、懸は、主に上位者が勤め、待は下位者が勤めます。
居合術の形と剣術(剣を抜いて構えた姿勢から始める)の組形に分けられます。

准免許   

尊形七重之相剣、十二箇之太刀、

免許

長寸之七打振掛九重之相剣、十箇寸景之太刀

皆伝

七打振掛九重之相剣、十箇鋏懸之太刀、察見五神空蝉之太刀、聴書妙三箇之太刀

槍術と薙刀(長巻)術

戦国時代に形成された天眞正自源流兵法の槍術と薙刀(長巻)術
槍術は、六尺槍に始まり、長槍と言われる二軒槍(3.6メートル)三軒槍(5.4メートル)なども含まれます。
薙刀術は、馬上薙刀と呼ばれるもので、主に馬に乗りながら敵を倒すために考案された薙刀の使い方ですが、長さは約8尺(2.4メートル)程もあるものです。一般的に知られる女性用の城中薙刀とは、区別されます。
長巻術は、一般的には知られていないようですが、戦国時代には、槍と同様に良く使用された武器術です。
柄の長さが三尺、刀身が三尺の構成で仕組みが作られており、非常に有効な武器であり、これも、薙刀と同一の技術で組み立てられています。

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